勉強も仕事のうち

よく「看護師は勉強も仕事」といわれますが、なぜ看護師には勉強が必要なのでしょうか。その理由は単純で、患者さんの命を預かる仕事だからです。安全な医療や看護を提供するには、高い知識と技術が欠かせません。
看護業務は主に医師の指示のもとで行いますが、容態の急変などで迅速な対応が迫られるなど、臨床現場では臨機応変に業務に取り組むことが求められます。正しい処置や対応を行ううえでも、知識と技術が不可欠です。
もし、間違った看護を提供すれば、最悪の場合患者さんの命に関わります。医療事故やその一歩手前のヒヤリハットを防ぐ意味でも、日々の勉強が大切です。
また、医療分野の進歩は著しく、最新の医療に対応しなければならないことも勉強が必要な理由と言えるでしょう。たとえしっかりと学校で基礎を身につけていても、数年後には古くなっている可能性もあります。
特に経験が少ない新人看護師は勉強の連続であり、実際にどうすれば良いのかわからず右往左往することもあるでしょう。そのため、担当患者の病状などの予習も、大事な業務となります。
そして、人は忘れる生き物なだけに、業務の復習も予習と同じくらい肝心です。新人看護師のうちは新しく学んだことや注意を受けたこと、指示されたことをこまめにメモして読み返す習慣をつけましょう。
キャリアアップを目指して資格取得を目指す場合には、より専門性の高い範囲を勉強しなければなりません。このように、看護師には勉強がつきものなのです。